税理士の山本です。
「給与水準」
正直にお伝えすると、あなたが未経験であれば、入社当初の給与は思ったより低いでしょう。
「未経験の簿記2~3級でフルタイムの正社員」で入社する場合は、
・残業をする方なら年収250~300万円
・残業をしない方なら年収200万円前半
「未経験の税理士試験2科目でフルタイムの正社員」であれば、
・残業する方なら年収300万円前半
・残業しない方なら年収200万後半
がスタートラインになることが多いでしょう。
大企業出身の方は安いと感じるかもしれません。初任給かよと。
会計事務所も100名を超えるような事務所もありますが、中小企業には変わりはありません。
そのため、上場企業のように、利益を生まない教育期間について給料を多めに払うことができないのが現実です。
それでも、ここからスタートして、担当を持ち・知識と経験を積むにつれて、
税理士資格がなくとも年収400~500万円くらいまで給与は上がっていくでしょう。
もちろんマネジメントや営業ができれば年収500万円以上になっていきます。
一方、「パート・アルバイト」の場合は、
お住まいの地域にもよりますが最初は時給950円~が多いでしょう。
飲食店・コンビニなど、人材不足の他業種と比べると、時給は低いかもしれません。
それでも、
・そもそも事務職パートの求人が少ないこと
・土日祝休みで、残業もない、平日も時間の融通が利くこと
・お店、営業先など、現場にでる仕事ではないこと
こういった理由から、仕事と家庭を両立させたい女性の応募が多く人気が高かったりします。
決して、正社員・パートともに、他業種と比べると給与水準が高い業界ではありませんが、
ネットで書かれているほど劣悪な給与水準でもありません。
上場企業等に比べれば低いですが、
他業種の平均以上ですし、地元で安定して長くできる仕事という魅力もあります。
男性であれば、仕事のやりがいや、将来の夢、
女性であれば、それに加えて家庭・育児との両立がしやすいといった点から、会計業界を選ぶ方が多いです。
あなたが仕事に求めるものが、「とにかくお金!」というようでしたら、
正直に言うと会計業界はおすすめできません。ミスマッチです。
ですが、あなたが仕事に求めるものが「やりがい・夢・お金・時間等のバランス」であるなら、
手前みそにはなってしまいますが、会計業界はおすすめの選択肢の1つになるでしょう。